20年前のライブエイドはアフリカ救済を訴え、280億円の募金を集めて寄付しました。よくやった、とそのときは思ったそうですが、後に、280億円はアフリカが先進諸国に返済している債務額の一週間分だ、と知ったとき主催者は、愕然としたそうです。
この「極端な貧困」は、根本的な構造そのものを変えていかない限り、なくなりません。根本的な構造を変えるには、目下のところ政策で変えるしかありません。
ほっとけない世界のまずしさキャンペーン : ホワイトバンドについての質問集
募金を集めるだけでは根本的な解決にはならない。では、どうしたら良いのか?今のままでは世界の貧困を根絶することは出来ない。それならやり方を変えてみよう。そのためにまず自分に出来ることは?それは「世界から貧困をなくしたい」と意志表明をすること―。私は、FAQの「ホワイトバンドの売上はどのように使われるのですか」の回答にもあるように、売り上げはNGOの政治活動資金と製造コストに使われるということを事前に把握していた。つまり、募金ではないことを承知の上でホワイトバンドを購入している。
さて、最近一番問題となっているのは次のような場合だろう。チャリティーだと思ってホワイトバンドを購入したが、その収益は貧しい国に直接渡る訳ではないことを知った―。
キャンペーンCMには多くの有名人を起用し、世界の貧困について訴えかけている。街中で通りすがりにポスターを見る限りは、従来の「募金活動」のように見える。また、意思表明の媒体に「リストバンド」を採用しているため、先行の「LIVESTRONG(黄色いリストバンド)」と同様のイメージを持ってしまいやすい。
公式サイトを見ればちゃんと説明があるのだけれど、後になって「え?実は募金じゃなかったの?」となると、不信感を抱いてしまうのも無理はないのかも知れない。街頭での募金詐欺などが横行する昨今、慈善活動自体に神経質になっている人も多いはずだ。活動内容の不透明さが見え隠れすると、つい疑心暗鬼になる。しかも、売り上げの3割が原価、4割が流通経費、残りの3割がプロモーションとNGOの活動経費に使われるということなので、製造コストもかかりすぎだ。
このキャンペーンのゴール(目的)は、寄付を募ることでなく、啓発活動だけでもなく、啓発活動の結果として「貧困をなくす政策をみんなで選択する」ことです。
話題性、ファッション性だけでホワイトバンドが一人歩きする前にキャンペーンの主旨はもっとわかりやすく、明確にアナウンスされた方が良かった。そうすれば、募金活動ではないことを踏まえた上で、賛同する人々の間に本来の意味を持ったホワイトバンドとその意志が繋がれていくに違いない。
様々な意見があるとは思うが、これをきっかけに多くの人がチャリティーのあり方や「世界のまずしさ」についてあらためて考えるきかっけにはなった思う。ちっぽけな私も、このちっぽけな脳みそで私なりに考えたことを、こんな風にブログにつらつらと書くに至った。やはりこのキャンペーンの意義は大きいと思う。
とはいえ、ホワイトバンドを身につけて意志表明をすることは、このキャンペーンのゴールであっても、「世界の貧困をなくす」という大きな問題については、新しい試みの最初のステップに過ぎない。「貧困をなくしたい」と意思表明をした次は、それを形にしていかなければ意味がない。そのために自分自身に出来ることは何なのか、それぞれが考え続けていくことが一番大事なのだと思う。
ホワイトバンドの売り上げ等の情報は、公式サイトにおいても「透明性を確保する」と記されているので、それについては是非わかりやすく明瞭にお願いしたい。
『ほっとけない世界のまずしさキャンペーン』
ちなみに、こちらが黄色いリストバンドの『ランス・アームストロング基金』に関するリンク:
『LIVESTRONG』
j sport:ランス・アームストロング財団とは?
日系BP:王者アームストロングが残したもの
WEARYELLOW

てすとくん